夏休みの勉強法 小学生編

夏休みになります。夏休みは学校の授業が一カ月以上もの間ストップするので、苦手を克服し、他の子に差をつける為の大きなチャンスとなります。それだけに、具体的な目標設定も無くただ無為に過ごしてしまっては大変勿体無いです。しかし、勉強しようと思っても具体的な指針が無いと目標設定も難しいのではないでしょうか。そこで、今回このプリントでは各科目の勉強方法を紹介していきたいと思います。

 

国語 まずは第一に漢字です。「読める」が「書けない」というお子さんを多く見掛けます。将来を見据え、大学入試における大学共通テストで漢字の問題が出題されている事を考えても、漢字を自由自在に書けるというのは今から大きなアドバンテージになります。また、漢字を書けるという事は語彙力にも直結するので文章問題を解く際にも有利になれます。どんな子でも毎日の漢字書き取りを行えば必ず漢字は書けるようになります。むしろ、知識の吸収力が一番高い小学生のこの時期に反復練習の習慣をつけないのは勿体無いです。

 

算数 算数が苦手という子の多くは、日常生活の中で算数を意識する事無く生活している傾向があるようです。そこで、親御さんが積極的に機会を作ってあげて下さい。例えば、「夏休みの旅行中、高速道路を走行する車の中で「速さと距離」に関する問題を出してあげる」「スーパーに連れて行き、○割引、消費税といったワードから「割合」に関する問題を出してあげる」「何故マンホールが四角では駄目なのか考えさせてあげる」等が考えられます。何かしらの切っ掛けがあれば、苦手意識を克服出来ると思います。算数が出来るという子は、通常通り練習問題を多くこなしていきましょう。つるかめ算等の難しい問題に挑戦するのも良いと思います。

 

理科 社会についても共通して言える事ですが、小学校での理社というのは完全に出題パターンが決まっています。何度も何度も繰り返し問題を解き、知識を身に付けていきましょう。もしも繰り返し問題を解き、特定の分野が苦手である事が判明したならば、時間のある夏休みにそれに関連する博物館等に足を運んでみるのも良い刺激になると思います。国立科学博物館等はお勧めです。中には体験型のプログラムを組んでいる場所もあり、場合によってはそのまま夏休みの自由研究として提出も可能です。

 

社会 国語と共通になりますが、こちらの科目についても漢字がまず大事です。例えば、6年生の子は「卑弥呼」、書けますか?最重要人物名にしては書ける子が少ないのが実情です。歴史、地理、公民は小学生で培った基礎が中学、高校と進学するにつれて知識が肉付けされる形の学習となるので、今置いていかれてしまうのは痛手です。まだ小学生ではそこまで覚えるべき事項は多くないので、しっかりと知識を身につけましょう。全学年共通夏休み課題として、都道府県名、県庁所在地名を言え、そして書けるようにしましょう。